【木村和久連載】ショートコースで「3度打ち」ってどうなの? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ただ実際問題、コース側は“2度打ち”チェックをするための巡回などはしていません。つまり、“2度打ち”に関しては黙認しているフシがあります。たぶん、そうしないとお客さんが来ないからでしょう。

 それに、“2度打ち”だらけのお客さんの中に、1組だけ通常のラウンドをするお客さんが混じると、その組は時間が余って仕方がない。所在ないから、そういう組も「じゃあ、ウチらも“2度打ち”しよう」となるわけです。結果、ますますコースは渋滞し、際限なくなります。

 ならば、いっそ“2度打ち”OKというコースにしてはどうでしょうか。そうしたら、マナーに関してのトラブルもなく、渋滞が起きても誰も文句は言いません。

 ちなみに、栃木県の某コースでは、27ホールだったのを18ホールに縮小して、余った9ホールから別扱いのコースを3ホール設置。そこは、練習コースみたいなくくりにして、何度でも打てるようにしています。

 とにかく、そろそろショートコースは、ラウンドルールやマナーの改革をするべき時期にきているかもしれません。

 まあ現状は、「串カツのソースづけとゴルフのショットは、2回やっちゃダメ」と、そんなところだと思いますけどね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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