【木村和久連載】もはや伝説となった「究極のレッスン」とは? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 青木プロのレッスンは、普段の気さくな語り口調で、実際に打ちながら解説していきます。アイアンを手にしてグリーンに向かって打つや、ピン方向にまっしぐら。ナイスオンかと思いきや、ちょっとショートしたりすると、すかさず「あれでショートかぁ。いやぁ~、歳は取りたくないね」とぼやきます。

 パターは、フェースを立てる独特の打ち方ですが、これがまた、カップ目がけてシャープな転がりを見せます。長いパットゆえ、カップ手前で止まりそうになるや、すでに歩き出して「だから(グリーンが)重いって言っただろ」と、ひとり解説ショーです。

 いやぁ~、素晴らしいですね。もう"生"の青木プロのプレー姿を見ただけで、うまくなった気分になりそうです。きっとジュニアのみなさんも、いい思い出になったことでしょう。

 世界的なプロと言ったら、タイガー・ウッズも外せません。全盛期のタイガーが成田でレッスン会を開催し、私はそれを見に行ったのですが、そのときもすごかったですね。

全盛期のタイガー・ウッズは、まさに「神」的なオーラがありましたね......全盛期のタイガー・ウッズは、まさに「神」的なオーラがありましたね...... レッスンの際、タイガーはインカムをつけて、最初からずっと喋りっぱなしでした。実技レッスンでは、30ヤードぐらいのアプローチから練習を開始すると、「次は50ヤード。次は100ヤード」と次第に距離を伸ばしていって、そう言っている矢先に、50ヤード、100ヤードの地点にボールがたまっていくのには驚きました。まるで、そこに整理して置いたみたいに、きっちりとボールが並んでいましたからね。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る