【木村和久連載】ラウンドの朝、ゴルフ場に来てからやるべきこと (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 でも、練習はしたほうがいいですし、「練習したい」という方もいるはずです。そんな方は、8時にクラブハウス集合となっていたら、7時30分にはゴルフ場に来て、練習をたっぷりやってから、何食わぬ顔でみんなと一緒に朝食を食べればいいのです。先輩たちが「練習しよう」と言ったら、また適当に練習すればいいだけの話です。

 さて、練習のポイントですが、基本はあまり打ち過ぎないことです。練習場の1コイン(1箱)、24球~30球ぐらいですか。それだけ打ったら、どんな球が出ようが打ち止めにしてください。昔は、ラウンド直前に3箱も練習したことがありますが、どんどんスイングが悪化して、その日は一日、ゴルフになりませんでした。

 2箱目を打ちたいと思うのは、自分自身が納得していないからです。スライスばかり出るとか、ダフってしょうがないとかね。でも、人生何事も諦めが肝心です。悪ければ悪いなりに、「今日は調子が悪いから、慎重に、あまり振り回さないようにしよう」と、謙虚な姿勢で臨んだほうが、案外叩かないものです。

 それに、ゴルフ場の練習場所はドライビングレンジだけではありません。普段、町の練習場じゃあ、芝の上からアプローチなんてしないでしょ。せっかくですから、アプローチ練習場でどんどん球を打って、芝生での感触をつかみましょう。 

 えっ、「アプローチ練習場がない」って。そういうときは、空き地みたいなところで、こっそりやってください。しかも、ライの悪いベアグランドでやりましょう。地面を打っている分には、誰も文句はいいませんから。地面からボールを上げられたら、そりゃもう一人前ですよ。低い球でいいから10ヤードくらい打つ練習をすれば、かなり現場で役立ちます。

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