【木村和久連載】アマチュアが憧れる「プロアマ」の実態 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

プロアマでラウンドするなら、確かに愛想のいい女子プロと一緒のほうが楽しそうですね……。プロアマでラウンドするなら、確かに愛想のいい女子プロと一緒のほうが楽しそうですね……。 片や、男子プロツアーは、今ひとつパッとしません。彗星のごとく現れた石川遼選手の登場で、一時はギャラリーの数も増して、世間の注目度も高まったのですが、さわやかな好青年選手による“バブル”は一瞬にして終わりを告げました。

 どこで、ボタンを掛け違えてしまったのでしょうか……。もうこの際、石川選手には、海外の試合で優勝して、婚約者と18番ホールで熱い抱擁をし、華やかさに色を添えてもらいたいです。

 過去において、男子プロはふてぶてしくて、強いのがカッコいいみたいな風潮がありました。それを、いまだに背負っている選手がいて、プロアマでもそんな態度の選手がまだいるようです。

 それじゃ、スポンサーはつきません。スポンサーが撤退すると、ますます試合数が減ってしまいます。この負のスパイラルを何としても断ち切らないと。

 できることなら、松山英樹選手や池田勇太選手には、せっかく福祉系の大学を出ているのですから、車椅子のギャラリーを手押しして案内したり、ギャラリープラザの屋台でエプロンつけてヤキソバを焼いたりしてほしいです。まあ、そこまではしないでしょうが、男子プロには、スポンサーへの配慮を高めるとともに、もっとファンのことを考えて、ファンに喜ばれるようなことをしてほしいですね。

 今のプロゴルファーには、横綱同様に「心・技・体」が求められています。優秀な選手である前に、素晴らしき人格者であれってことですよね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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