【欧州サッカー】鈴木彩艶ら5大リーグで奮闘の日本人 福田正博があげる期待&心配な選手たち (4ページ目)
【ラ・リーガのふたりは苦しい状況】
ラ・リーガの久保建英(レアル・ソシエダ)は正念場のシーズンを迎えている。北中米W杯で負ったケガの影響もあって、今季の開幕戦ではヒザにテーピングがあって心配した。リーグ戦が進むなかでそれはなくなったが、久保のパフォーマンスが上がらない。技術の高さで存在感を示すシーンはあるが、試合を通じて久保の存在が消えている時間が長かった。
開幕からスタメン出場したものの、3試合目は途中出場、4試合目はスタメン復帰したが、続く5試合目は出場機会がなく、6試合目は途中出場になった。攻撃的なポジションの選手として貪欲にゴールを狙って現状を打破してもらいたいところだ。
昨季はリーグ戦24試合で2得点と寂しい結果に終わっているだけに、ここから巻き返して、レアル・ソシエダ1年目に記録した9得点という1シーズンでの自身最多ゴール数を更新するような活躍を期待している。
そのラ・リーガでは今季、19歳の佐藤龍之介がFC東京からバレンシアに移籍した。開幕から3戦連続してスタメンに名を連ね、第4節のバルセロナ戦こそ途中出場だったが、第5節のセビージャ戦ではふたたびスタメンに復帰。攻撃ではたびたび存在感を示してきた。
だが、チームは開幕から1分け4敗で、佐藤を起用してきたカルロス・コルベラン前監督が解任。第6節のアラベス戦からオスカル・サンチェス暫定が指揮をとり、1-0で今季初勝利をあげたものの、佐藤の出番はなかった。
佐藤を外したから勝ったわけではないだろうが、勝ったチームはすぐにいじらないのが勝負の常道だ。もしかすると佐藤は数試合ベンチからゲームを見る状況が続くかもしれない。だが、見て気づくこともある。その気づきを次のスタメン出場の機会に生かし、初ゴールへとつなげてもらいたい。
他の選手たちもそれぞれのチームで奮闘している。大型移籍が期待されながら残留することになった佐野海舟(マインツ)は今季も中盤の底で違いを見せているし、リーズでは昨季は評価を高められなかった田中碧が、好プレーでチームの信頼を勝ち取りつつある。5大リーグでプレーする日本選手たちがどんなシーズンを送るのか、楽しみにしている。
著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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