【FIFAワールドカップ】モロッコ&エジプトはともに戦力アップ 北アフリカの強豪を見逃すな (2ページ目)
【サラー&マルムシュで攻撃力が増したエジプト】
この記事に関連する写真を見る 2018年W杯ロシア大会以来、2大会ぶり4度目の本大会出場を決めたエジプト。モロッコ、チュニジアに続いて、アフリカ3カ国目の予選突破となった。
エジプトはアフリカ勢初のW杯出場(1934年イタリア大会)、アフリカネイションズカップ最多7回の優勝を誇る古豪として名を馳せてきた。ロシア大会で28年ぶりにW杯に出場し、エジプトがアフリカで再び存在感を示すかと思われたが、2022年カタール大会の出場を逃した。
再起を図るエジプトは、今予選でグループAを8勝2分と負けなしで通過。ネイションズカップの成績が振るわなかったことで、ルイ・ヴィトーリアからホッサム・ハッサンへの監督交代を経験しながら、20得点2失点と頭ひとつ抜けた強さで本大会の出場を勝ち取った。
今大会のチームの中心は、言うまでもなくキャプテンのモハメド・サラー(リバプール)である。今予選でも9得点と約半分を叩き出し、エースとしてチームを力強く牽引してきた。そして、オマル・マルムシュ(マンチェスター・シティ)という新たなタレントが台頭したことで、サラー依存のチームに攻撃のオプションが増えた。
エジプトは過去3大会に出場しながら未だW杯で勝利を挙げたことがない。サラーとマルムシュという強力な2枚看板を武器に、今大会こそW杯初勝利を手にすることができるか。
著者プロフィール
篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。
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