プレミアリーグ開幕 英国高級紙で健筆を振るうベテラン記者が上位10チームを予想 (3ページ目)
【ブライトンとボーンマスの南部勢は今季も野心を燃やす】
ELを制してもリーグ戦の17位は看過できなかったようで、トッテナム・ホットスパーのフロントはアンジェ・ポステコグルー監督を更迭し、ブレントフォードからトーマス・フランク監督を引き抜いた。新指揮官は選手の力を十全に引き出し、戦術的な幅も広い智将と評されるが、多くの選手が入れ替わったチームを託されて難しいミッションに挑む。「継続的に勝てるチームになるには、時間を要すかもしれないが、間違いなく望む形になるはずだ」と意気込むフランク監督は、高井幸大の成長にも手を貸すはずだ。
ニューカッスル・ユナイテッドはサウジアラビアのオイルマネーに支えられているが、フロントと現場の意思が統一されていない。移籍を志願しているエースのアレクサンダー・イサークの代役候補と見られるアンソニー・エランガを獲得したものの、それ以上の補強は遅々として進まない。「あと6人は新戦力がほしい」と指揮官は公言するも、事態が好転するかは不透明。昨季5位から、大幅に順位を下げるのではないだろうか。
ブライトン&ホーヴ・アルビオンとボーンマスの英国南岸を本拠とする2クラブは、今季もトップハーフで終えると予想する。前者はジョアン・ペドロやペルビス・エストゥピニャンら、数人の主力を放出しながら、国際的にはあまり知られていない新戦力を迎える恒例の夏を過ごした。三笘薫は今季もエースとして、ここでプレーするだろう。
ボーンマスもミロシュ・ケルケズ、ディーン・フイセン、イリヤ・ザバルニーという主軸を手放し、知られざる逸材を迎えた模様。年々評価を高めるアンドニ・イラオラ監督の手腕が、今季も成否を分けるカギとなりそうだ。
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