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久保建英がエバートンに移籍したら懸念材料は? 伝統ある名門クラブでレギュラーになれるのか (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【メガクラブが名乗りをあげる可能性】

 ただ、今夏の移籍は考えづらい。レアル・ソシエダのプレシーンマッチが日本で7月下旬に行なわれるからだ。

 また、6000万ユーロ(約99億円)ともいわれる契約解除金も障壁となる。正直、この金額を『フリードキン・グループ』は支払えない。財政難からの脱却は道なかばであり、今夏も若手やフリーエージェントを軸に補強を図っているからだ。

 エバートンの線は不透明だが、いずれにせよ遅かれ早かれ、久保はビッグクラブに新天地を求めるだろう。毎シーズンのようにリーグ優勝を争い、チャンピオンズリーグの優勝候補に挙げられる強豪チームならではの刺激は、誰だって味わいたい。

 ましてや、移籍市場の状況は秒単位で変化する。昨日まで1ミリもリンクされていなかったメガクラブが突如として、久保獲得に名乗りを挙げる可能性も否定できない。

 日本が世界に誇る創造性豊かなアタッカーは、いつだって推奨銘柄だ。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【フォーメーション】久保建英はレアル・ソシエダで4-3-3の左ウイング

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