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メッシがクラブワールドカップでの古巣との対戦で見せた輝き 「レオが違いを生み出している」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 公式記録によれば、前半のシュート数がPSGの10本に対して、マイアミはゼロだったが、後半に限れば、9本対8本。PSGが4点のリードで手を緩めた部分はあったにせよ、数字の上でも互角の戦いが証明されている。

「この相手と対戦することの難しさはわかっていた。結果こそ出なかったが、後半はより勇敢にプレーできた」

 アルバの言葉どおりである。

欧州王者パリ・サンジェルマン相手にも存在感を示したリオネル・メッシ photo by Getty Images欧州王者パリ・サンジェルマン相手にも存在感を示したリオネル・メッシ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る そんな勇敢な戦いを見せたマイアミの中心に、メッシがいたことは間違いない。

 果敢なドリブルで中央突破を試み、いい位置に走り込む味方がいれば、スルーパスを送る。また、わずかなコースを見つけ、シュートを狙うことも忘れてはいなかった。

 最大の見せ場は、後半49分のシーンだ。

 左サイドから送られたアルバのクロスを、メッシがワンタッチでDFラインの背後へふわりと落とすと、そこにフリーで走り込んでいたのは、スアレス。ついにマイアミのゴールかと思われた決定機は、スアレスのトラップミスにより潰えたが、メッシの高い技術が発揮されたプレーだった。

 アルバは言う。

「レオがどれほど重要か、我々は知っている。結局のところ、彼が違いを生み出しているんだ。彼と一緒にプレーできることは光栄だと何度も言ってきたし、彼は我々に多くのものを与えてくれている」

 その後もメッシを中心にボールはつながれ、ゴール前では彼にフィニッシュを託すべく、誰もがメッシを探し、ラストパスを送った。

 しかし、左足でのシュートあり、ヘディングシュートあり、FKありと、メッシは得点を期待させるシーンこそいくつも作ったが、結局はノーゴール。メッシ初の古巣との対決は、0-4の大敗に終わった。

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