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チャンピオンズリーグ決勝を戦うインテルのサネッティ副会長 クラブW杯で対戦する浦和と元同僚・長友佑都を語る (2ページ目)

  • セルヒオ・レビンスキー●取材・文 text by Sergio Levinsky
  • 井川洋一●翻訳 translation by Igawa Yoichi

【浦和レッズのサポーターは熱い人が多い】

――新しいフォーマットでのクラブW杯では、浦和レッズと同じグループに入りました。この日本のチームには、どんな印象をお持ちですか?

「我々はグループEの2試合目に、レッズと対戦します。この組にはあと、モンテレイとリーベルプレートが入り、実にタフなグループになった印象です。気を抜ける相手はひとつもないと思います。グループを突破するために、2試合目までに勝ち点を重ねておき、3試合目にすべてが委ねられるような状況だけは避けたいですね。私が知るかぎり、レッズは豊富な国際経験を持ち、すでにクラブW杯にも出場している。熱狂的なファンのなかには、アメリカまでやってきて声援を送る人もいるでしょう。レッズのサポーターなど、クラブに忠誠を誓うファンは熱い人が多いので、世界中の様々な地域のコアなフットボールファンの姿を見られるのも、楽しみにしています」

――あなたやインテルの日本との繋がりと言えば、やはり長友佑都選手でしょう。2011年から2014年まで、彼と共にプレーしていかがでしたか?

「ユウトとの思い出はたくさんありますよ! 彼は本当にすばらしい選手であり、人物です。今もすでに色んなことを思い出していますが、私にとってもっとも印象深い出来事は、2013年の11月に起きたことです。私は前のシーズンの4月にアキレス腱を断裂し、長期離脱を強いられていました。40歳となり、周囲には復帰など不可能だと考えるひとも少なからずいた。

 それでも私自身は諦めず、約半年後のセリエAのリボルノ戦で終盤に交代出場し、復帰を果たしました。その9分後のアディショナルタイムにユウトがダメ押しとなるチームの2点目を決めると、仲間たちは私の元に駆け寄ってくれ、復帰を盛大に祝ってくれました。最高のタイミングのユウトのゴールによって、感動的なシーンが演出されたのです。私のキャリアでもっとも美しい瞬間のひとつになりました」

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