南野拓実に必要なのはしっかりと休むこと オナイウ阿道の課題は新システムに適応すること (3ページ目)
【オナイウのよさは発揮できていない】
そのためにも、オナイウがこれから解決しなければならない課題は、いかにして新システムにフィットできるかだ。
昨シーズンは4-2-3-1のウイング、もしくは1トップでプレーするなか、サイドからのクロスに点で合わせることでゴールを量産した。だが、現在のチームの攻撃は縦に速いカウンターがメインとなっており、オナイウがゴール前でクロスに合わせる機会が減少している。
第7節以来のスタメン出場となった第15節のRCランス戦でも、2シャドーの一角としてプレーしたオナイウにゴールチャンスは少なく、シュートも後半に入って55分に放った1本のみ。まだ新システムのなかで自分のよさを発揮する兆しは見えてこない。
今後、オナイウがスタメンを取り戻して昨シーズンのようにゴールを量産できるかどうかは、まずはこの問題を解決できるかどうかにかかっていると言っていいだろう。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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