サッカー日本代表に招集を チェイス・アンリ、荻原拓也、古橋亨梧...CL開幕節で輝いた日本人選手 (2ページ目)
【代表でも評価すべきはCLで活躍している選手】
相手のバイエルンには日本代表の左サイドバックがいる。今季シュツットガルトから移籍した伊藤洋輝だ。しかしケガで出遅れ、この日もベンチ外。9月のW杯アジア3次予選(中国戦、バーレーン戦)にも招集されなかった。片や荻原はその間に飛躍した。伊藤VS荻原という見方が成立するかどうかは何とも言えないが、筆者はW杯本大会と同レベル、あるいはそれ以上と言われるCLに出場し、それなりに活躍した選手は代表に招集されるべきだと考える。ドリブルで持ち上がり、GKとの1対1を冷静に決めた経験は大きい。少なくとも、なぜか代表に選ばれ続けている長友佑都のレベルははるかに超えている。
この環境で、最低でもリーグフェーズを8試合戦うことができることになる。相手はさまざまで、バラエティに富んでいる。それがW杯アジア予選との違いでもある。選手はどちらのほうが成長できるか。経験を積めるか。答えは明白だ。CL至上主義を唱えたくなる理由である。
評価すべきは、日本代表で活躍した選手よりCLで活躍している選手だ。すなわち、森保一監督のお眼鏡に叶う選手ではない。「我々の戦い方を身につけている選手」(森保監督)でもない。CLという世界最高峰の舞台で日常的に戦っている選手だ。
チェイス・アンリはシュツットガルトで、次戦からスタメン起用される可能性も十分ある。となると、筆者的には日本代表に招集しなければならない選手になる。
日本代表のCBはこのところ町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)、板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(シント・トロイデン)が常連だ。しかし、選手の格は所属チームと深い関係がある。CLという欧州のトップリーグに出場しているチームの選手は、そうではない選手を格で上回ることになる。格は選手を招集する際の物差しでなくてはならない。とすれば、チェイス・アンリは否応なく浮上する。
30分強、チェイス・アンリはキリアン・エムバペ(フランス代表)、ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表)というレアル・マドリードが誇る二枚看板と対峙している。その下にはジュード・ベリンガム(イングランド代表)が構え、ロドリゴ、エンドリッキ(ともにブラジル代表)も時に中央に入ってプレーした。
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