吉田麻也は岡崎慎司や長谷部誠の引退をどう思ったか 「心を削られる部分はすごくある。寂しい...とは少し違う」 (2ページ目)
【遠いアウェーの試合では負けないことが大事】
── アメリカのサッカーは、欧州とはまったく違うと。
「まず、野球みたいにカンファレンス制ですし、交流戦があるんですけど、3試合やるところもあれば2試合のところもあって『アンフェアじゃない?』って思うことも。でも、こっちの人はそういうものだっていうから、もう受け入れるしかない」
── 欧州的な方式に変わっていったりするのでしょうか。それともアメリカはアメリカのままなのでしょうか?
「やっぱり土地が広いっていうのは、一番のネックというか違いですよね。遠いアウェーの試合では、勝たなくていいけど負けないことが大事になります。結局はプレーオフに上位で行って、そこで優位に戦わないと優勝できないんですよね。リーグ戦の1位が優勝ではないんです」
アメリカの生活にもすっかり慣れた様子 photo by Ryokai Yoshikoこの記事に関連する写真を見る── MLBみたいですね。
「3連戦があったりしても、その期間にシアトルやバンクーバーといったケガのしやすい人工芝のスタジアムが入っていたら、ここはもう無理しないぞ、みたいな。ここで無理をしてホームで勝ちを逃しちゃいけないっていう考え方になります」
── 監督もそういう言い方をするのですか?
「そうです。うちの監督はそういう考えをすごく理解している人で。グレッグ(・ヴァニー/LAギャラクシー監督)はトロントFCにセバスティアン・ジョビンコがいた時、MLSで優勝している監督なんですよ。面白いです」
── アメリカはメキシコやカナダとの共催で2026年のワールドカップ開催地です。
「準備が大変そうですよね。アメリカってすごく広くて、時差もあるし、その土地ごとでカラーが全然違いますから。これにメキシコ、カナダが入って来ると、もう気候から言葉からなにからなにまで違う。
2026年のワールドカップはイースト、ミドル、ウェストとゾーンが分かれるんですけど、ミドルのゾーンに入ってテキサスに行くことになったら、本当に暑いし湿度もあるし、中東みたいで大変だと思いますよ。そういうのを肌で知るのも大事だろうから、準備が相当大事になると思います」
2 / 4