シャビ・アロンソ監督のレバークーゼンが無敵の理由 風間八宏「ひとつの新しいサッカーを完成させた」 (3ページ目)
【シャビ・アロンソ監督には"伝える力"がある】
このサッカーを構築したのは、元スペイン代表の名ピボーテだったシャビ・アロンソ監督(42歳)だ。現役引退後、古巣レアル・マドリードの育成年代を指導したあと、自身が育ったレアル・ソシエダのBチームの監督に。そしてトップチームの監督未経験ながら、昨シーズン途中(2022年10月)、当時降格圏内をさまよっていたレバークーゼンから白羽の矢を立てられた。
風間氏は、シャビ・アロンソ監督の手腕をどのように見ているのか。
「結局、このようなサッカーを実行するためには、選手たちにそれを理解させ、実行させるための能力、つまり伝える力がないとできません。そういう意味で、シャビ・アロンソは考え方だけでなく、その伝え方にも非凡なものがあると思います。
しかも、これだけ短期間でひとつの新しいサッカーを完成させた。チーム内でこれだけ多くの選手にそれを実行させるところまで作り上げたことも含め、シャビ・アロンソは新しいサッカーを作っていく監督だと思います。
作り手となれる監督は意外と少ないので、今後も楽しみな指導者ですね」
はたして、レバークーゼンとシャビ・アロンソ監督の快進撃はどこまで続くのか。三冠の行方はもちろん、その革新的サッカーの今後の進化についても、さらに注目が集まりそうだ。
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著者プロフィール
風間八宏 (かざま・やひろ)
1961年10月16日生まれ。静岡県出身。清水市立商業(当時)、筑波大学と進み、ドイツで5シーズンプレーしたのち、帰国後はマツダSC(サンフレッチェ広島の前身)に入り、Jリーグでは1994年サントリーシリーズの優勝に中心選手として貢献した。引退後は桐蔭横浜大学、筑波大学、川崎フロンターレ、名古屋グランパスの監督を歴任。各チームで技術力にあふれたサッカーを展開する。現在はセレッソ大阪アカデミーの技術委員長を務めつつ、全国でサッカー選手、サッカーコーチを指導。今季は関東1部の南葛SCの監督兼テクニカルディレクターも務める。
【画像】レバークーゼンの今季基本フォーメーション
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