日本代表に示したお手本。鎌田大地&フランクフルトはこうしてバルサを攻略した (3ページ目)
バルサ戦での鎌田は攻撃力も光った。左ウィングバックのコスティッチへいくつもスルーパスを成功。まさにホットラインで、後半に左で相手を引きつけた後、ヒールで出したパスは芸術の域だった。そして67分、スローインからの落としをバックラインの前で受けると、コスティッチに絶妙のダイレクトパスを入れ、これが3点目につながっている。
鎌田が日本代表のトップ下に入った場合、左サイドの相棒には三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ)、久保建英(マジョルカ)などが考えられる。その攻撃は色彩豊かなものになるだろう。ワンタッチを入れた連係は、スペイン、ドイツも脅かすだけのクオリティがある。
試合は終盤、有力な交代カードを次々に投入するバルサに対し、フランクフルトは劣勢に立った。しかし、外側を破られても中央の守備は堅く、どうにか跳ね返した。アディショナルタイムに入って、ブスケッツのスーパーミドルやPK献上で2点を返されたのは戦力差が出たと言えるが、見事に勝ちきった。
日本がカタールでスペイン、ドイツから勝ち点を奪うには、フランクフルトの戦いがひとつの模範となるだろう。フォーメーションにかかわらず、守りを固めながら下がりすぎず、攻撃では閃きと機動力で勝負する。
4月28日、フランクフルトはプレミアリーグの伏兵、ウェストハムと対戦する。バルサほどではないにしても、やや格上にあたるか。そこでの戦い方にも注目だ。
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