2022.01.11

香川真司が加入するシント・トロイデン。移籍してきた日本人はその後どう羽ばたいていった?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 昨年12月に双方合意のもとでPAOK(ギリシャ)との契約を解除した香川真司の新天地が、ついに決定した。注目の移籍先は、ベルギーのシント・トロイデンだ。

 2010年夏にセレッソ大阪からドルトムント(ドイツ)に移籍して以来、ヨーロッパで12シーズン目を迎える香川にとって、シント・トロイデンはヨーロッパで6つ目のクラブ。今年3月に33歳の誕生日を迎える香川だが、30代の選手が多く活躍する近年の潮流から見れば、完全復活が期待されるのは当然と言える。

 一方、移籍先のシント・トロイデンは2017年11月に日本企業(DMMグループ)が経営権を取得した、日本のサッカーファンの間ではお馴染みのクラブだ。FC東京など日本の複数クラブと提携関係にあり、2018年から現在まで14人の日本人選手がプレーしてきた。

 そこで、今後の香川を占う意味でも、これまでシント・トロイデンでプレーした日本人選手たちが残してきた足跡を、あらためて整理してみたい。

シント・トロイデンと契約を交わした香川真司シント・トロイデンと契約を交わした香川真司 この記事に関連する写真を見る  まず、日本人選手がヨーロッパでプレーする機会を増やすことを目的のひとつとするシント・トロイデンが、最初に日本人選手を獲得したのは2018年1月のこと。その第1号は、アビスパ福岡から完全移籍で加入した冨安健洋だった。

 当時まだ19歳だった冨安は、デビュー3シーズン目の若武者ながら福岡でレギュラーCBとして活躍。年代別代表も経験するなど、伸び盛りのタレントだった。

 それでも、自身初のヨーロッパではシーズン途中の加入ということもあって悪戦苦闘。シーズン終盤に行なわれたプレーオフ(アントワープ戦)の後半アディショナルタイムに、ようやく新天地デビューを果たすのが精一杯だった。

 ところが2年目、2018−19シーズンは開幕からレギュラーとして定着。3バックと4バックに対応する不動のCBに成長を遂げると、2019年1月のアジアカップでは日本代表のレギュラーCBとしてプレーし、その夏にはセリエAのボローニャにステップアップ移籍を果たしている。