2021.03.15

『鬼滅の刃』のお館様のような、特別な言葉を持つサッカー監督は誰か

『鬼滅の刃』視点でサッカーを語り合う 第4回

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材しつづける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎――。普段は欧州チャンピオンズリーグ(CL)を論じる3人が、大人気漫画『鬼滅の刃』とサッカーの深い関係性について語ります。

大人気漫画『鬼滅の刃」にはサッカーとの共通点が多数大人気漫画『鬼滅の刃」にはサッカーとの共通点が多数 <特別な言葉を持っているサッカー監督たち>

倉敷 鬼殺隊のトップである産屋敷耀哉は、穏やかで公平で、鬼殺隊の柱たちからとても慕われていました。それは「1/fゆらぎ」と言われるような特殊な声を持っていることもありますが、彼が隊士一人ひとりに掛ける特別な言葉がカリスマ性を持たせていたのでしょうね。

 サッカー界にも特別な言葉を持っている人はいます。近年ですと、ディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード)やジョゼ・モウリーニョ監督(トッテナム)、ジョゼップ・グアルディオラ監督(マンチェスター・シティ)などでしょうか。人もサッカーもメディアも動かす監督の言葉には言霊と呼びたくなる力があるものですね。

小澤 やはりリーダーたるもの、言葉で人の気持ちを惹きつける能力は絶対に不可欠ですよね。シメオネ監督はその典型例だと思いますし、スペインではサッカー監督のリーダーシップやマネジメントがよくビジネス系の雑誌や新聞に特集されます。それに、サッカー的にはエンタメとしても重要な要素だと思います。日常的にサッカーに興味がない人でも、監督が発する言葉には心に引っかかるケースがあるはずですし、それによってエンタメ性も高まりますから。