練習再開のブンデスリーガ。大迫、遠藤らの契約・去就に明暗くっきり (6ページ目)

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 ハノーファーの選手や監督、首脳陣たちも給与カットでクラブと合意している。4月から6月までの給与を最大20%、合計でひと月あたり30万~40万ユーロ(約3600万~4800万円)の給与をカットする。ここで節約された全額が、クラブスタッフの給与として支払われる。

 現在、最も厳しい立場にあるのはブレーメンの大迫勇也だ。昨季までエースとして君臨したマックス・クルーゼの後釜として、攻撃陣を牽引する役割が期待されていたが、今季はリーグ戦4ゴール。それだけに、得点不足で降格圏(18チーム中17位)にいる現状のスケープゴートとされている面もある。

 昨年9月中旬、大迫が太モモのケガで6週間戦列を離れると、チームの成績は一気に停滞した。12月にはバイエルン戦の1-6の大敗を含む4連敗。残留争いから脱出することが難しくなった。後期に入ると大迫はスタメンの座から外れてしまい、ポカール3回戦のドルトムント戦で輝きを放っただけだ。

 もともと、資金的に余裕がないブレーメンは、コロナ禍がなくとも降格の際には経営規模の縮小を計画していた。そういったなかで代表クラスの主力選手の大量移籍の可能性も報じられており、大迫もそのリストに入っているようだ。

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