2020.05.02

東京五輪で注目のストライカー。
南米の両雄はフル代表でもゴール量産

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

東京五輪世代
ポジション別スター候補(2)
ストライカー

 ヨーロッパから見ると、五輪サッカーはやや歪な形をしている。ヨーロッパでは五輪の開催年に前後する形でEUROが開催されるため、とりわけプライオリティは低い。五輪はFIFA主催ではないため、各クラブも基本的に選手の派遣には否定的だ。五輪予選自体も存在せず、U-21欧州選手権が五輪予選を兼ねている。U-21欧州選手権の本大会は2年に1回行なわれ、五輪の前年に行なわれる大会が事実上の五輪予選となる。ただ「U-21」というのは欧州選手権の予選が始まった時点(本大会の2年前)の年齢で、彼らの多くは五輪開催時には24歳になっており、別のチームを編成しなければならなかった。

ブラジルのフル代表でもあるガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ) また、東京五輪にヨーロッパからはスペイン、ドイツ、ルーマニア、フランスの4カ国しか出場しない。アジアからは日本を含めて4カ国が出場。サッカーの実力差を考えれば、あり得ない数字で、欧州側が重きを置いていない証左と言える。現行システム(出場資格はU-23)になった1992年バルセロナ五輪以降、欧州勢で優勝したのはその年のスペインのみだ。