セリエA選手のコロナに負けない心意気。「家にいよう」とSNSで様々な配信 (5ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by AP/AFLO

 サッカー中継のなくなったテレビでは、2006年にイタリアが優勝したドイツW杯が再放送されている。このときの優勝メンバーたちは、もう一度ともに戦い、今度はコロナウイルスを制しようと、医療機関に向けての寄付を募っている。その宣伝として、キャプテンだったファビオ・カンナヴァーロは、アレッサンドロ・デル・ピエロ、チロ・フェッラーラら往年のスターを含め、毎日数人の選手とインスタライブをしている。

 マルコ・マテラッツィとの回では、2006年W杯のフランスとの決勝での、ジネディーヌ・ジダンへの"頭突き事件"の裏話が披露された。

「フランス戦の前半、『ジダンを止められてなかった』と、(ジェンナーロ・)ガットゥーゾにめちゃくちゃキレられた。だから俺は、何が何でもジダンを止めなきゃいけなかったんだ」

 そして、実際にマテラッツィが何をジダンに言ったのかも。

「俺がユニホームをひっぱると、ヤツは『ユニホームがほしいなら試合後にくれてやる』って言ってきた。だから俺はこう答えたんだ。『お前のユニホームなんてほしくねえ。ほしいのは○○だ』ってね」

 セリエAは7、8月をめどに再開する予定とも言われているが、現在の状況でそれを決めるのは時期尚早だという声が北部のチームを中心に上がっている。イタリアとセリエAの先行きはいまだ不透明である。

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