2020.03.21

バルサに嫌われたオランダ人。
暗黒時代を経てシャビ、イニエスタへ

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by ANP Sport/AFLO

バルセロナの不安定な魅力

 スペイン、ブラジル、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダ、クロアチア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、デンマーク……。現在、バルセロナはこれだけの国の代表選手を抱えており、多国籍軍と言える。外国人選手がどのようにバルサのスタイルに適応し、プレーを革新させられるか――。そこにクラブの命運はかかっている。

 なかでもオランダの選手はバルサと相性がいいと言われる。今シーズンも、アヤックスからオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが7500万ユーロ(約90億円)の移籍金で入団。そもそもヨハン・クライフがアヤックスのモデルを持ち込んでいるだけに、親和性が高い。

 しかし、”オランダ化”したバルサは愛されなかった。

バルセロナに移籍したデ・ブール兄弟とルイス・ファン・ハール監督 1997年から2000年にかけて、オランダ人監督ルイス・ファン・ハールは3シーズンにわたってバルサを率い、リーガ・エスパニョーラ2連覇を果たしている。クライフに引けを取らない成績だろう。しかし、ファン・ハールは最後まで”嫌われ者”だった。