本田圭佑の契約にボタフォゴファンは落胆。待ち受ける厳しい現実と希望の光

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 本田圭佑獲得の第一報から、リオデジャネイロ到着までの、ボタフォゴサポーターの盛り上がりは近年まれに見るすごさだった。

ボタフォゴの本拠地で入団発表に臨んだ本田圭佑 photo by AFP/AFLOボタフォゴの本拠地で入団発表に臨んだ本田圭佑 photo by AFP/AFLO 平日の昼間だというのに、空港には2000人以上のサポーターが詰めかけた。翌日、ホームスタジアムで行なわれたプレゼンテーションイベントにも、1万人を超えるサポーターがかけつけた。この日のためにビール会社は本田の顔が描かれたビールの缶を徹夜で製造。本田を歓迎する歌までもが作られた。

"多くのカップに多くのトロフィー、本田がいればコロナウイルスも心配ないさ、アリガト、サヨナラ、オブリガード本田!"

 ......しかし、お祭りは永遠には続かない。いつか現実に戻る時が来る。だがそれにしても、今回はあまりにも早すぎた。

 リオに到着してから72時間もたたないうちに、本田は厳しい現実に直面した。

 9日、本田が観戦した初めての試合で、ボタフォゴは同じリオにあるライバルチーム、フルミネンセ戦に3-0で完敗した。その結果、カンピオナート・カリオカ(リオ州選手権)の準決勝進出を逃してしまったのだ。

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