安西幸輝が描く未来図。ステップアップして
一緒にプレーしたい友がいる (4ページ目)
――これまで順調にキャリアを積み重ねてきたように思えるのですが、ユース時代も含めて苦しかった時期はありましたか?
「高校2年生の夏にケガをして、3カ月くらいで復帰したんですが、その初日の練習で足首を骨折してしまって......。そこからまた長くプレーできない日々が続き、『プロになるのは無理だ』という考えが頭をよぎりましたし、本当につらかったです。
でも、当時ヴェルディユースの監督を務めていた冨樫剛一さんが『絶対にプロになってもらうから、ちゃんと治して焦らずやれ』と言ってくれて、その言葉を信じて毎日リハビリをしていました。その経験があったからこそ、プロ1年目から試合に出ることができ、今があると思っています」
日本代表でもスタメン奪取を目指す photo by Sakuma Hidemi――現在は多くの日本人選手が欧州のリーグでプレーしています。ライバルとして意識している選手はいますか?
「ライバルとは少し違うかもしれませんが、鹿島の元チームメイトで仲がよかった鈴木優磨(シント・トロイデン)とは、『一緒にステップアップしていこう』と話をしています。俺も優磨も、心の底から『さらにレベルの高いチームでプレーできる』と思っているので、いずれ同じチームでプレーをしたり、対戦相手としてマッチアップできたら最高ですね」
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