2019.09.30

ポストメッシ&ロナウドの最有力候補。
CLルーキー3人を見逃すな

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFP/AFLO

 リオネル・メッシ(バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)の2人は、一時代を謳歌してきた。2008年から17年まで10年間に亘って、バロンドールを1位と2位で分け合い、それぞれが5回ずつ受賞している。2人がプレーしたバルサとレアル・マドリードは、チャンピオンズリーグ(CL)で覇権を争ってきた。

 しかし、2018年はバロンドールをルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)が受賞。一方、CLは群雄割拠で、優勝したリバプールを筆頭にプレミアリーグ勢が台頭を見せている。欧州の勢力図は、大きく動きつつある。

 そして時代の変化を象徴するように、今シーズンはCLにデビューした3人のルーキーが躍動を見せている。

チャンピオンズリーグでデビューを果たしたジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード) ポルトガルの新星、ジョアン・フェリックス(19歳)はアトレティコ・マドリードの選手として、初のCLの舞台に立っている。対戦相手のユベントスには、奇しくも”先輩”ロナウドがいた。ポルトガル代表として、ともにプレーしている同士だ。

 序盤、J・フェリックスはたったひとりでドリブルで切り込むと、4人を翻弄しながら、シュートまで持ち込んでいる。挨拶代わりのプレーとしては十分だった。華奢な体をしているが、しなやかで倒れない。相手のタックルをひらりとかわし、すり抜け、逆を取れる。なによりシュートセンスが出色。そして相手が「ここはシュート」とヤマを張ると、決定的なドリブル、パスを選択することで、ゴールの確率をシュートよりも上げる。

「ルイ・コスタとジョアン・ピントのハイブリッド」

 ポルトガル国内では、稀代のパサーとポルトガル黄金世代のストライカーを例に出して語られるが、圧倒的なゴールの才覚はロナウドに近いかもしれない。

 もっとも、ユベントス戦は手練手管のイタリアのディフェンスによって、次第に存在を消されている。試合は2-2でドロー。甘さに苦味が混じったスタートになったが、始まりとしては悪くない。

 ディナモ・ザグレブのスペイン人アタッカー、ダニ・オルモ(21歳)も、センセーションを巻き起こす予感がある。