2019.09.10

イングランド代表、開幕3連勝でも
ダメ出しの声があるのはなぜ?

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 9月8日に行なわれた欧州選手権予選のブルガリア戦を4-0で快勝し、イングランド代表は開幕3連勝を飾った。この結果、勝ち点を9に伸ばし、グループAで首位の座をキープしている。

 今回の9月シリーズでは、成長著しい若手選手に注目が集まった。とくに、今年6月にイタリアで行なわれたU-21欧州選手権に出場したMFジェームズ・マディソン(22歳/レスター・シティ)とMFメイソン・マウント(20歳/チェルシー)は、満を持してフル代表に招集された。

ケインのハットトリックで大勝したイングランドだったが...... U-21欧州選手権ではグループリーグ敗退という残念な結果に終わったものの、両選手は所属クラブでレギュラーとして好調を維持。英BBC放送は「フル代表にふさわしい活躍を見せている」と太鼓判を押した。

 また、夏の移籍期間にクリスタル・パレスからマンチェスター・ユナイテッドに4500万ポンド(約59億円)で移籍したDFアーロン・ワン=ビサカ(21歳)も初招集された。腰のケガで辞退したのは残念だったが、先にフル代表に定着しているFWジェイドン・サンチョ(19歳/ドルトムント)やMFデクラン・ライス(20歳/ウェストハム・ユナイテッド)、DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(20歳/リバプール)、DFジョー・ゴメス(22歳/リバプール)、DFベン・チルウェル(22歳/レスター・シティ)ら成長著しい若手が、24名の代表メンバーに名を連ねた。

 そんな今回の代表チームの平均年齢は25.2歳──。ベスト4に進出した1年前のロシアW杯の時からフレッシュな選手を入れ、さらに若返りを図っているのが、イングランド代表の現在地である。

 グループAで最下位に沈むブルガリアが相手であるだけに、こうした若手の積極起用を推す声は少なくなかった。英BBC放送のフィル・マクナルティ記者は、「本大会出場に向けて、ブルガリアはまったく障壁にならない相手」とし、「中盤のクリエイティビティを注入できるマディソンを先発で起用すべき」と声をあげていた。