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AZ菅原由勢にとってオランダは
理想的な環境。「第2の故郷です」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 この夏、オランダの強豪AZアルクマールに移籍した菅原由勢(ゆきなり)の、この1カ月間の出場記録を見てほしい。ひと目で、菅原がすばらしい経験を積んでいることがわかるだろう。

7月25日(木) 対ヘッケン(EL/H) 右ウイング(31分間)
8月4日(日) 対フォルトゥナ・シッタート(1部/H) 右サイドバック(90分間/先発・1ゴール)
8月8日(木) 対マリウポリ(EL/A) 右サイドバック(10分間)
8月11日(日) 対RKCワールワイク(1部/A) 右サイドバック(28分間)
8月12日(月) 対テルスター(2部/H) 右サイドバック(90分間/先発)
8月18日(日) 対フローニンゲン(1部/H) 右ウイング(13分間)
8月19日(月) 対エクセルシオール(2部/H) 右ウイング(60分間/先発)

※EL=ヨーロッパリーグ(予備戦)、1部=オランダ1部リーグ、2部=オランダ2部リーグ

オランダの環境に早くも馴染んでいる菅原由勢オランダの環境に早くも馴染んでいる菅原由勢 菅原はAZのトップチームの一員としてオランダ1部リーグとELを並行して戦い、さらにはAZリザーブチームも掛け持ちして2部リーグにも出場している。ELでは北欧スウェーデン(ヘッケン)と東欧ウクライナ(マリウポリ)のチームと当たり、今度は8月22日にお隣ベルギーのアントワープとグループリーグ出場をかけてプレーオフを戦う。

 菅原はこうした負荷の高い国際試合を木曜日にこなしたあと、日曜日にはオランダ1部リーグでプレーし、出場時間が短ければ翌日の2部リーグに参戦している。伸び盛りの19歳にとって、これほど理想的な環境はない。

 菅原は開幕戦のフォルトゥナ・シッタート戦でスタメンに抜擢されてゴールも決めるなど、4−0の勝利に貢献した。全国紙『アルヘメーン・ダッハブラット』や専門誌『フットボール・インターナショナル』が週間ベストイレブンに選出するほどの活躍だったが、AZでのポジション争いは激しく、第2節からはノルウェー代表のヨナス・スベンソンが定位置に返り咲いている。

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