2019.04.11

CL4連覇に近づくロナウド。
アヤックスの「甘い夢」をぶち壊す

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦アヤックス対ユベントス。注目はクリスティアーノ・ロナウドに集まっていた。アトレティコ・マドリードとの決勝トーナメント1回戦第2戦を、ユベントスは0-2(第1戦)の劣勢で迎えながら、ロナウドがハットトリックを達成。エースが逆転勝利の立役者として圧倒的な存在感を発揮したが、3月25日に行なわれたユーロ2020予選セルビア戦で右太ももを故障。このアヤックス戦に間に合うか、微妙な状態だと言われていた。

 相手のアヤックスが、古巣のレアル・マドリードにまさかの逆転勝利を収め、その4連覇の夢を砕いていたことも、彼への関心に輪を掛けていた。レアル・マドリードの4連覇という夢は潰えたが、ロナウド個人には残されている。これは、チャンピオンズカップ(CLの前身)草創期にレアル・マドリードが5連覇した当時のメンバーの中でも、アルフレッド・ディ・ステファノら、数人しか成し得ていない大記録だ。4連覇への関心は、レアル・マドリードからロナウド個人にすっかり移行していた。

 34歳といえば大ベテランの域に入る。ケガの治りも遅くなりがちだし、運動量の低下も必至だ。しかもロナウドはFWであり、消耗の激しいアスリート系だ。後方の選手より限界が早く訪れたとしても不思議はない。レアル・マドリードが手放した理由も年齢的な問題と無関係ではないはずだ。

アヤックス戦で先制ゴールを挙げたクリスティアーノ・ロナウド ところがアヤックスの本拠地、ヨハン・クライフ・アレーナに、ロナウドは颯爽と登場し、前半45分、ユベントスに貴重な先制点をもたらした。

 ピッチの中央左寄りでロドリゴ・ベンタンクールからボールを受けると、右サイドを走るポルトガル代表の後輩、ジョアン・カンセロにパスを送る。その足ですかさず、相手のゴール前に見出したスペースに走り込み、ポジションを確保。そしてリターンとなるクロスボールに、筋肉質の身体を鋭く反応させた。