2019.03.12

香川真司、照準をコパ・アメリカに。
「もう一度、日本代表に定着を」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 香川真司(ベシクタシュ)がコンヤスポル戦で、移籍後3得点目を挙げた。75分から途中出場すると、直後に失点して2-2に追いつかれるイヤな展開となったが、試合終了間際に自身で決勝点を決めた。

 ペナルティエリア外でパスを受けると左から仕掛け、角度のないところまで持ち込んでから左足でシュート。ボールはゴール右隅のネットを揺らした。予測と違ったのだろう、逆足に体重の乗ったGKは動けなかった。

コンヤスポル戦で決勝ゴールを決めた香川真司(ベシクタシュ)「前を見た瞬間、中にブラク(・イルマズ)がいたので、パスも考えましたけど、ドリブルした瞬間にいい視野に入れたので、それはひとつ、非常に大きな自信につながるなと思っています」

 ドルトムントにいた当時は、こういうシーンで、マイナスにパスを出したり、もたついてボールを失うこともあった。このようなシュートのタイミングを作れることは、トルコリーグに来てよかった点のひとつだろう。

 相手の守備陣もそれほど組織立って守っているわけではなく、ディフェンダーはフィジカルコンタクトの強さこそあるものの、ドイツほどではない。また、攻撃も個人での打開を優先して考える傾向があるから、香川自身も思い切ってシュートにいける。ドイツではなかった選択、判断ができるという点で、この環境に身を置いたことが正解だったことを示すシーンだった。

 とはいえ、そんなベシクタシュで香川が先発のチャンスを得たのはまだ1回だけ。そこは冬の移籍の難しさなのかもしれない。すでにでき上がったチームに、途中から入団した選手が入っていくのは難しい。