負けた原口と浅野は猛省。
勝った長谷部も反省。「今季1、2を争う悪さ」 (2ページ目)
54分にフランクフルトが先制。最終ラインからのボールを受けたセバスティアン・ハラーがルカ・ヨビッチにパスを送ると、ヨビッチはアンテ・レビッチの動きを確認して原口の目の前でスルーパスを送り、これをレビッチが難なく決めた。ゴールの瞬間、ハノーファーは6人がペナルティエリアで守っていたのに対し、フランクフルトのアタッカーは3人。数的優位にもかかわらず、対応に戸惑っている間にあっさり失点してしまった。
63分、やはりハノーファーのミスからフランクフルトが追加点を挙げる。右サイドの浅野拓磨が逆サイドにボールを送ろうとしたが、相手に奪われてカウンター。最後はコスティクのクロスをヨビッチが押し込んだ。浅野はこのシーンについて猛省していた。
「失点を予想することはないですけど、奪われた瞬間に厳しい状況だというのは一瞬で把握していました。あの瞬間、僕も何か守備でしっかり貢献しないといけない。まずは奪われないことが大事ですけど、レベルを上げていくしかないと思います」
フランクフルトはさらに1点を追加して3-0で勝利。「相手がハノーファーだったから勝てたというのもあると思う」という長谷部の言葉は、率直な気持ちだろう。自分たちがよかったというよりも、それだけハノーファーの状態がよくないということだ。
現在17位のハノーファーは次節、16位のシュツットガルトと残留争いの直接対決を迎える。このあたりで勝ち点を積み重ねていかないと、最後に苦しくなるのは明白だ。
「次まで1週間しかないですし、やれることは限られているので、細かく準備をすることと、ミスをしないことを頭に叩き込んで......。気持ちの部分が大事だと思うし、すべてを来週の試合にぶつけたいと思います」
原口はふりしぼるようにそう言って前を向いた。
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