2019.02.01

柴崎岳の移籍は実現せず。
残るはサイドアタッカーとしての戦いか

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Sano Miki

 冬の移籍市場での、柴崎岳(ヘタフェ)の2部デポルティーボ・ラ・コルーニャへの移籍は実現しなかった。

アジア杯で日本代表の主力としてプレーしている柴崎岳 移籍市場最後の1月31日、柴崎の名前はスペインでのプレーを希望していたヘーレンフェーンのMF小林祐希の名前とともに取り上げられていた。

 Twitterでは「2部にはもったいない選手、これで1部に昇格間違いない」といった書き込みがされるなど、日本代表MFのデポルティーボへの駆け込み移籍を期待する声が大きく、盛り上がっていたが、それぞれのクラブの思いが交錯し、実現することはなかった。

 ヘタフェにしてみれば、柴崎は戦力としてレギュラーを張る選手ではなく、メンバー入りするかどうかの選手だった。だが、この冬の移籍でロベルト・イバニェス、イバン・アレホというサイドアタッカーがオサスナ、マラガに移籍したほか、セルジ・グアルディオラも出場機会を求めてバジャドリードへ移った。

 ただでさえアマト・エンディアイエが右膝従事靭帯断裂の負傷のため、今シーズン中の復帰は厳しい状態にある。代わりとなる選手を獲得しなければ、サイドでもプレーができる柴崎を放出できるチーム状況ではなかった。

 ホセ・ボルダラス監督が、柴崎を中盤の底として使うよりも、サイドの選手として起用したがっていることは、先発した12月15日のレアル・ソシエダ戦でもわかった。今冬の移籍市場でリーズから獲得したサム・サイスも、監督を納得させるパフォーマンスを見せることはできておらず、ベンチスタートを重ねている。

 残留した柴崎が今後サイドで起用されることは十分に考えられるが、「柴崎は残っても出番はなかなかないぞ」とヘタフェの番記者が語るように、厳しい状況であることは変わらない。