激動の2018年を経て、吉田麻也は誓う。「アジアカップを取り返す」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 代表のキャプテンとして臨むそのアジアカップについて、吉田は次のように語った。

「多くの選手が、『目標は優勝』と公言しています。もちろん、その気持ちを守ることも大事ですけど、簡単に勝たせてくれる相手ばかりじゃないので、ひとつひとつ勝っていかないといけない。その難しさは僕もひしひしと感じているので、手堅く、手堅く戦っていきたい。

 もちろん、そのなかでチームが成長していかないといけない。何よりも、『アジアカップを取り返す』というのが一番のポイントになります。そして、みなさんに期待されているなかで、結果を出すという違ったプレッシャーのなかで戦うことも、ポイントになるかなと思います」

 吉田にとって、30日のマンチェスター・C戦は2018年最後の公式戦でもあった。2018年を振り返ると、サウサンプトンの残留争い、W杯ロシア大会、シーズン序盤のスタメン落ち、ヒューズ監督の解任と、揺れに揺れた1年になった。そんな激動の1年を、吉田は次のように振り返る。

「最終的に(サウサンプトンで先発レギュラーに)返り咲くというのを繰り返している。今回も、そうなればいいなと思います。返り咲く必要がなく、ずっとレギュラーでいられたらいいんですけどね。

 目まぐるしく、いろいろと変わったなと思います。ただ、大事なのは過去ではなく、今なので。これから、このチームで自分が居場所を見つけられるか、結果を出せるかだと思う。もう1試合ここで集中して、アジアカップに行きたいと思います。そして、アジアカップでまたいいスタートを切って、いい1年にしたいです」

 アジアカップ後のサウサンプトンでの立ち位置を確かなものにするためにも、まずはチェルシー戦で盤石な守備を披露し、最大限のアピールをしたいところだ。

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