2018.08.20

移籍間近? 柴崎岳がレアル戦で
予想外の先発出場を果たした事情

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

「1週間、この試合に向けて取り組んだものが何ひとつできなかった」

 試合後の記者会見で、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督は、2-0のスコア以上に力の差を見せつけられた、レアル・マドリードとの一戦を振り返った。

 レアルはチャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇を達成したカリスマ監督ジネディーヌ・ジダンと、現代を代表するカリスマストライカー、クリスティアーノ・ロナウドが退団(イタリアのユベントスへ移籍)。その影響が注目されていた。

 だが、終わってみればシュート数の10対5こそそれほど大きな差ではなかったものの、ポゼッションが78%対22%、成功パス数は724対145と、数字を見ただけでも、どちらが試合を牛耳っていたかは明らかだった。

レアル・マドリード戦に先発フル出場を果たした柴崎岳(ヘタフェ) この試合で、日本代表MF柴崎岳は先発フル出場を飾った。だが、そのパフォーマンスは、低調に終わったチームにシンクロするかのような出来で、ヘタフェサポーターや日本のファンを満足させるものではなかった。

 柴崎はマルセロ、イスコ、マルコ・アセンシオを中心としたレアルの攻撃の前に後手に回る時間が長く、後半、しかも終盤になるまで枠内シュートを1本も打つことができなかった。柴崎は試合後のミックスゾーンに姿を見せることはなかった。

 地元紙の予想ではサブスタートだったが、蓋を開けてみれば、昨シーズンの開幕戦に続いて予想外の先発出場となった柴崎。しかし、「チームの思惑は違うところにあった」と、ヘタフェの番記者は語る。