ムバッペが育った「郊外」に、
フランス社会の立ち直りを見た (3ページ目)
しかし、フランスが「元気」を必要とするときには、海峡の向こうに目を向ければいい。イングランドは今大会でクロアチアに敗れている。フランスは昨年の選挙で内向きのポピュリズムが勢力を広げるのを食い止めたが、イギリスの有権者はその罠(わな)にはまってしまった。
さて、パリで旅の洗濯をすませたら、ひと足早く休暇先に出かけている家族に合流するとしよう。すでに僕はiPhoneのFaceTime(ビデオ通話)を通じて息子たちの様子を知っているが、自分の応援するチームがワールドカップを獲得した9歳の子どもほど幸せな存在は、世界にいない。
わが家の子どもたちはポグバと同じく、何の疑いも持たずに自分をフランス人だと思っている。
◇クリンスマンが驚いた日本のプレー。「組織は見事で、フィジカルが強い」
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