2018.06.17

クリスティアーノ・ロナウドの
「変心」で、ポルトガルの急浮上あるぞ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 ワールドカップは、表向きの華やかさとは裏腹に、ある意味で消耗戦だ。

 前年の8、9月あたりから始まった長いシーズンをようやく戦い終えた選手たちは、この時期、心身ともに疲弊している。なかば形式的に与えられる束の間の休みだけで、完全に体力を回復させることなど不可能だ。

 だが、それにもかかわらず、彼らは国の威信をかけた戦い、それも1カ月で最大7試合をこなす過密日程の大会に挑んでいる。

 だからこそ、強豪クラブに所属するスター選手ほど、ワールドカップで活躍するのは難しくなる。なぜなら彼らは、同じ1シーズンでも、より過酷な戦いをこなしてきているからだ。スター選手がUEFAチャンピオンズリーグで優勝すると、ワールドカップでは優勝できないというジンクスが囁かれるゆえんも、そのあたりと大いに関係があるだろう。

 少々前置きが長くなった。要は、ポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/スペイン)はスゴい、という話である。

いきなりハットトリックを決めたC・ロナウド ワールドカップ開幕から、わずか2日目。早くも迎えた大一番。B組のポルトガルvsスペインはグループリーグ最高の好カードとして、組み合わせ抽選が行なわれたその日から、大きな注目を集めていた。

 そんな大会序盤のハイライトとも言うべき試合で、しかも、なかでもひと際高い人気を誇る大看板が、ハットトリックを成し遂げてしまうのだから恐れ入る。