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メッシは輝けるか。FIFAより詳しい3人が
W杯グループリーグを分析 (4ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 中山さんは、グループBをどのように見ていますか?

中山 この中ではやはりスペインが本命でしょう。特に前回大会はグループリーグ敗退の屈辱を味わっていますし、今大会にかける思いも強いと思います。

 当然2番手はユーロ王者のポルトガルになりますが、もし初戦のスペイン戦で負けてしまった場合、ポルトガルは残り2試合で2勝しなければいけないプレッシャーの中で戦うことを強いられます。そうなると、モロッコ対イランで勝利したチームにも可能性が出てくると思います。

倉敷 ではグループB、4チームの移動距離を紹介します。ポルトガルの移動距離は4545キロ、スペインが8995キロと少し長くて、モロッコは5720キロ、イランが4352キロ。スペイン以外は平均的な距離といえるでしょう。

 続いて、グループCに話題を移します。ここは、中山さんからお願いします。

  中山 このグループの大本命はフランスで、死角はないと思います。国内でもラッキーなグループに入ったと言われていて、特に初戦がオーストラリアというのがフランスにとっては大きい。2番手争いは、ペルーとデンマークになるでしょう。

倉敷 ペルーに関しては、パオロ・ゲレーロ問題が各国のメディアを右往左往させましたね。当初は、ドーピング違反の処分が1年間出場停止になったことでW杯出場が絶望的とされましたが、FIFAが処分を半年に軽減したことで、一転、本大会に出場できることになりました。

 ところが、今度はWADA(世界アンチドーピング機構)がそれを不服としてゲレーロの処分延長をCAS(国際スポーツ仲裁裁判所)に訴え、再び出場停止期間が2019年1月まで延長される決定が下されました。

 その後、ゲレーロ本人がスイス連邦裁判所に上訴して、裁判所がゲレーロの処分を凍結させる仮命令を出したことで、結局、W杯に出場できることになりました。W杯の選手名鑑を作る出版社も大変です(笑)。

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