2018.05.21

サラーは、もはやメッシ級なのか?
サッカー観戦のトリデンテが激論

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小澤 基本的にこの布陣はバルサ戦と同じ構造なのですが、相手がまったく違うスタイルのチームなので、同じやり方だと失敗する可能性は高いと見ていました。

 バルサの場合、ボールをグラウンダーのショートパス、足元でつないでくれて、ディフェンスラインの背後、特に3バックが最も弱いとされるウイングバックとCBの間にパスを差し込むことがほとんどなかったのですが、リバプールは徹底的にそれをしてくるのが明らかでした。

 その結果、ローマがもっとも警戒すべき3トップにやすやすとスペースを与えてしまいました。モハメド・サラーに好き放題やられる形となったローマのCBジュアンが批判されることになっていますが、個人的にはサラーにスペースを与え、前向きでボールを持たせている時点でチームとしては負けです。

 試合の入りとしてローマの特長であるハイプレスを敢行すること自体は悪くなかったですが、リバプールのカウンターケアのために、とくに左ウイングバックのアレクサンダル・コラロフはあそこまで高い位置を取る必要はなかったと思います。そこは、急造3バックのボロが出たと言えるかもしれません。

倉敷 バルサ戦では3バックのフェデリコ・ファシオやコスタス・マノラスが積極的に前へ出て中盤に参加するやり方が効果的でしたが、今回は格好のスペースを与えてしまい大きな弱点になりました。

 当日は雨でしたから、ホームであり、このような天候でのハードワークに慣れたリバプールにもともとのアドバンテージがありました。ローマがこの作戦を決行するには最初から条件も悪かったわけです。判断ミスですね。ローマがアクセントをつけられたのは最初と最後だけ。ほとんどの時間でリアクションを強いられ、頼みのダニエレ・デ・ロッシも時間とともに運動量が激減してしまいました。