本田圭佑は日本代表の最終兵器か。クラブW杯の大ハッスルにみる使い道 (2ページ目)
準々決勝のウィダード戦での本田は、ボールに触れる機会こそ多かったが、パスをさばくばかりの淡白なプレーが多かった。両チームともにミスの多い落ち着かない試合になったことで、無理せずバランスをとらざるを得ない面もあったのかもしれない。
だが、明らかに試合のレベルが一段上がったグレミオ戦では、ボールに触れる回数は減ったが、むしろ存在感は際立った。
南米王者を敵に回して再三チャンスを作った本田圭佑 本田が攻撃の推進力を生み出した場面は、主に3つ。まずは前半29分、MFエリック・アギーレがボールを持って顔を上げた瞬間を見逃さず、DFライン裏のスペースへ走り込み、浮き球のパスを引き出した。
前半ロスタイムの46分には、自陣でパスを受け、ワンタッチでMFビクトル・グスマンにボールを渡すと、リターンを受け取り、ドリブルで前進。さらにFWフランコ・ハラとのパス交換で相手DFラインを破りかけた。
そして後半54分には、中盤でパスを受けて前を向くと、DFラインの裏へ走り込むアギーレへ、タイミングよくスルーパスを通した。
いずれの場面も結果的には相手DFの戻りが早く、シュートまでは至らなかったのだが、パスの受け手にも出し手にもなれる本田のよさが表れていた。
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