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驚異の「残留力」。長友佑都の名前が
インテル放出リストから消えたわけ (4ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 インテルのオーナーである張ファミリーは、長友を高く評価している。彼の働きぶり、プロフェッショナル精神をよく知っているからだ。だから彼らは一度も積極的に長友を放出しようとしたことはない。ただ、会長はテクニカル面でのマネージメントを全てSD(スポーツディレクター)のピエロ・アウシリオと蘇寧グループのテクニカル・コーディネーター、ヴァルテル・サバティーニに任せていて、口出しはしないことにしている。

 もし彼らが長友残留を決意すれば、会長は満足するだろう。自分のチームに同じ東洋人の選手がいることは喜ばしいことに違いないし、長友の55番のユニホームはアジア地域で最も売れているということも忘れてはならない。

 最後にインテリスタの反応だが、彼らの長友に関する意見は真っ二つに分かれている。長友を高く評価するグループと、もうインテルには必要ないと思っているグループだ。前者は長友のプロ精神と監督の指示を最大限に実現しようとする点を高く評価している。かわって後者は、長友はインテルにふさわしい実力を持ってはいないとし、すぐにでも彼を売り払うべきだと主張する。

 SNSのコメントを読むと、インテルのここ最近の振るわない成績と長友を関連付けるコメントがあふれている。もちろんインテルの不調は彼だけのせいではない。もし今シーズン、長友がインテルに残り、スパレッティのもとで好成績を残すことができたなら、こうした彼への誤った評価も正せるはずだ。

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