2017.08.16

堂安律→時間、小林祐希→怖さ。
オランダ開幕戦で見えた足りないもの

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

 オランダ1部リーグから4部リーグまで網羅した選手名鑑がオランダ全土の本屋に平積みされている。ヘーレンフェーンのMF小林祐希、フローニンゲンのMF堂安律、ドルトレヒト(2部)のファン・ウェルメスケルケン・際、DVS'33(4部)のMF石川乾悟。今季は4人の日本人選手が掲載されている。

小林祐希(左)と堂安律(右)がオランダリーグ開幕戦で激突 そのなかで、ひと際扱いが大きいのは堂安だ。1部リーグのページには各チーム注目の新加入選手が紹介されており、フローニンゲンの堂安は「小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)と本田圭佑(パチューカ)の継承者か?」というコピーとともに掲載された。

 今年の冷夏と違って、小野がフェイエノールトにやってきた16年前のオランダの夏はとても暑かった。開幕戦のスパルタ・ロッテルダム戦でベンチスタートだった小野は、後半途中から出場すると、いきなり左足からのベルベットパスでFWヨン・ダール・トマソンのゴールをアシスト。第2節のアヤックス戦では初スタメンを勝ち取った。このシーズン、フェイエノールトはUEFAカップのタイトルを獲得する。

 2007-2008シーズンの1月にVVVフェンロへ加入した本田は、1月20日のPSVアイントホーフェン戦前にオランダ人記者に向けて入団会見を行なった。壇上のアンドレ・ウェッツェル監督は「後半から本田を起用します」と宣言。その言葉どおりに、本田を後半のピッチへ送り出した。