「ファンID」さえあれば快適。
ロシアでサッカー観戦を実践してみた (3ページ目)
最後に来たのはコンフェデ杯決勝の地、サンクトペテルブルク。ここはエルミタージュ美術館に代表されるように見どころ満載の観光地で、むしろモスクワよりも英語が通じるかもしれない。その一方で宿泊施設が多すぎるのか、私は4人部屋をずっとひとりで占領して使い続けた。その分、旅行者やサポーターとの交流はなくなってしまったが、プライバシーもあって実に快適だった。これで1泊2000円だから、笑いが止まらない。
今回、コンフェデ杯の取材でロシアに訪れた記者仲間に聞いても、シングルルームやアパートが1泊5000円から1万円ほどと、さほど高くなかった。ワールドカップ期間中は高騰することを考えても、比較的リーズナブルな値段で宿泊先を見つけることができるのではないだろうか。
また、通信環境も非常によい。ロシア政府は「LINE」を禁止していて、ネット環境だとつながらないが、なぜかローミング環境だとLINEができてしまう。フェイスブックの通信アプリ「メッセンジャー」も、インターネット通信サービス「スカイプ」も自由に使えるから、ロシアに着いたらすぐSIMカードを買ってしまおう。私の場合、6G分のデータ通信をつけて800円でSIMカードを買った。
コンフェデ杯期間中は、ロシア人が「異例」と言うほど涼しい日が続いた。おかげで試合のレベルは上がったかもしれないが、「今日は暑くなった」と思っても急に寒くなったり、ものすごい雨が降ったり、雷が落ちてきたりした。寒さに関してはサマーカーディガンにウインドブレーカーを用意しておけば十分しのげたが、夜中に雨が降り始めたらホテルまでタクシーで戻るしかない。
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