8キロ増で鎧のような胸板。吉田麻也がプレミア仕様の体になっていた (5ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 リバプール、アーセナルと続いた強豪クラブとの連戦から見えたのは、吉田がサウサンプトン入団以来、最高の状態を維持していることである。強靭なフィジカルを武器に接触プレーでは力強く、そのうえフットワークも軽い。強さと素速さを兼ね備えた守備ができているのは、「アジリティを落とさないように鍛えてきた筋力トレーニング」、そして、「身体の使い方や敵への当たり方を習得した」成果であろう。

 それだけに、チームの結果がついてこないのがもどかしい。直近5戦の成績は3敗2分の黒星先行。特に、5戦中4試合でゴールのない攻撃陣の不振は深刻な問題である。

 それでも、CBの吉田としては守備で支えていくしかない。「とにかく、自分自身が向上する。そして、いい結果をチームが出すことだけに集中していくしかない」。

 レギュラーCBとして、その言葉にいっそうの力を込めていた。

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