8キロ増で鎧のような胸板。吉田麻也がプレミア仕様の体になっていた (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 中堅クラブのアタッカーなら切り返すことなくシュートを選択していたように思うが、今季リーグ戦で20ゴールを叩き出しているサンチェスが"技アリ"の切り返しでゴールを呼び込んだ。そのシーンについて、吉田はチーム全体の守備を含めて反省の言葉を述べた。

「後半途中からけっこうスペースが空いてきて、1点獲られた後、チームの集中力が切れた。オーガナイズも悪くなってしまった。やっぱりあれだけスペースがあると、サンチェスやエジルはなんでもできるんで。ああいう展開にしたらダメ。前半みたいな形でチームとして戦って、最後までそれを貫かないと。リバプール戦ではそれができたが、今日はできなかった。

(CBでコンビを組む)スティーブンスとの連係がよくなってきているからこそ、細かいところにもっとこだわりたい。失点場面も、サンチェスにふたりで飛び込んでしまった。ひとりが飛び込んで、もうひとりが切り返しに対応する。そこは僕が対応しなければならなかったんですけど、そういうところもできるようにならなければ。トップレベルの選手を止められるようになれば、僕も彼も、もっと成長できる」

 最終的にアーセナル戦は、ふたつのゴールを許して敗れた(0-2)。しかし、吉田個人への評価は高く、7点をつけた英紙『デーリー・ミラー』は「堅実なパフォーマンス。周りに指示を出し、守備陣をリードしていた」と記した。

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