突然ダービーにフル出場。それでも長友佑都は今夏インテルを出ていく (4ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 だから先週、ピオリが練習で長友を試したときは、多くの者が驚いたものだ。しかし冒頭でも述べたように、ダービーでの長友の起用はミランのスソを同サイドでつぶす必要にかられてだった。おまけにその結果はあまりいいものではなかった。1月28日以来の久々の出場で、試合に対する勘が鈍っていたのかもしれない。

 蘇寧はインテルの一大改革と若返りを図っている。今のインテルで、長友はGKサミール・ハンダノビッチと並ぶ古株だ。そろそろ別れを告げる時なのだろう。

 その行き先については、昨年からさまざまなチームの名前が挙がっている。スペイン、ドイツ、フランス......最近ではバーンリーやクリスタルパレスなど、イングランドのチームの名前がまことしやかに囁かれている。

 だが、たとえどこへ行くにしても、この6年半の年月が消えることはない。長友はインテルに最高の思い出を残して旅立つこととなるだろう。

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