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ゴール量産のネイマールと
暴言騒動のメッシ。W杯南米予選の明暗 (2ページ目)

  • 三村高之●文・写真 text&photo by Mimura Takayuki

 そのタバレスは、「ネイマールを止める方法があればいいのだが、正直に言って、それはない。非常に厳しい戦いだが、これほどやりがいのあることもない」と、策を弄せずこれまで通りのスタイルで戦うことを明言した。

 ブラジルのチッチ監督は、「ウルグアイは、ホーム6勝のうち5試合は前半で試合を決めている」と分析。立ち上がりを警戒していたが、9分にDFマルセロの不用意なプレーがPKにつながり、エディソン・カバーニの先制ゴールを許してしまう。しかしその後、パウリーニョのハットトリックとネイマールのループシュートで1-4の逆転勝利をおさめ、5節を残して早くもロシアW杯当確となった。

 この試合もそうだが、最近のブラジルは、ネイマールを左のウイングプレーヤーとしてタッチライン際に張らせ、それが功を奏している。トップ下などの中央に警戒すべき選手がいれば、相手は2人がかりでマークすることができる。しかしチームバランスを考えると、サイドに専用のマーカー2人を配置する決断はなかなか下せない。

 一般的にサイドでボールを受けると前方と内側に大きなスペースがある。この状況なら、ネイマールがマーカー1人をかわすのは容易なこと。そこから切り込むことで、相手のストッパーが引き出されてゴール前のマークが甘くなる。また、ネイマール自身もスペースを利用してトップスピードに乗っているので、次の相手にも有利にチャレンジできるのだ。

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