超絶ゴールの大迫勇也と失点ミスの原口元気。UAE戦への心境は? (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 後半に1点を返して反撃に出たヘルタだったが、63分には原口のパスミスから再びカウンターでモデストが4点目を決める。

「完全に僕のせいです。僕のミスなんで。4点目......たぶん3-1でいっていたら僕らは追いついたと思うし......信じられないミスです」と、原口は悔しがる。その後ヘルタはもう1点を返して2点差としただけに痛い失点になってしまった。

 この試合、原口は右MFとして先発したが、ソロモン・カルーの負傷交代にともない、30分からは左MFとしてプレーしていた。自身がかねてから望んでいた左サイドでのプレーとなったが、「今日は僕がよくなかった。酷かったですね」と自らの出来を振り返った。

 気持ちを切り替えてUAEに行くしかないが、そう簡単なものでもない。

「ものすごく切り替えにくい。この悔しさっていうのはヘルタでしか返せないので。代表でやったとしても何も変わらない。この悔しさを取っておいて、頭だけを切り替えて行きたいと思います」

 原口がこういう気持ちを抱えて代表に合流するのは初めてではない。昨年11月、代表ウィーク前の最後の試合となったボルシアMG戦では、今季初の途中交代を命じられた。「今シーズンで最低」と自らダメ出しをした試合で、やはり「今日の借りはブンデスでしか返せない」と語っていた。

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