超絶ゴールの大迫勇也と失点ミスの原口元気。UAE戦への心境は? (2ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 これで調子に乗ったのか、ケルンは試合を優勢に進める。35分には大迫のアシストから追加点が生まれた。ペナルティエリア左でボールを受けた大迫が落ち着いて中央に折り返したところを、アントニー・モデストが左足で右サイドネットに蹴り込んだゴールだった。「あれはちょっと難しいボールを出しちゃったと思いますけど、正直ああいう(難しい)ボールの方が決めてくれる」(大迫)という、エースFWのシュートテクニックが光るゴールだった。

 1点目、2点目を、大迫は相棒のモデストと空手パフォーマンスで祝った。

「試合前にモデストから、ゴールを決めたら空手をやろうぜと言われたんで。まあ、あんまりそういうのは好きじゃないんですけど(笑)」

 実際、大迫がこういった形でゴールを祝うのは珍しいことで、試合後にはドイツ人記者からもセレブレーションについて質問が飛ぶほどだった。

 日本代表について聞かれた大迫は、「また代表は別なのでね。役割も違いますし、本当に結果だけを求めて戦いたいなと思います」と、軽やかな足取りでスタジアムを後にした。

 一方、35分で0-2と苦しい状況に陥っていたヘルタだが、さらに原口のボールロストから試合の流れを決定づける3点目を奪われてしまった。37分、左サイドでドリブルを開始した原口が相手にボールを突かれて奪われると、ケルンはすかさず前線へロングパス。このパスにモデストが抜け出し、GKとの1対1を冷静に流し込んで決定的な3点目を奪った。

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