2017.03.07

崖っぷちのバルサとアーセナル。
CLで4点差を逆転できる可能性は?

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 一方のアーセナルも、その翌日の同じステージで、バイエルンに同じく4点差で敗れた。ミュンヘンで1-5と完敗したガナーズの指揮官、アーセン・ベンゲルは試合後の記者会見で「奇妙な試合だった。我々は前半、いいプレーをしていたのだが......」と語り、3分未満でその場を立ち去った。

 そして、3月4日のプレミアリーグのリバプール戦の前日会見では、「(監督という仕事は)9割が苛立ちで、満足を得られるのは1割ほど。(それでもなおこの仕事を続けているのは)私がマゾヒストだからだ」と冗談とも本気とも取れる言葉を連ねている。

 アーセナルで20シーズン目を過ごす67歳のフランス人監督は、今季終了後に現行の契約が満了する。かねてから来季以降の去就が取り沙汰されており、一部の報道では「クラブ側から2年契約を提示されているが、返答を保留している」という。もっとも、新しい時代を望むサポーターは多く、彼らはこの新しい契約が履行されないことを願っている。

 今週に行なわれるCLラウンド16第2戦では、このスペインとイングランドの両雄が、不可能に近いタスクに挑む。チャンピオンズカップ(CLの前身)時代を含めて、第1戦で喫した4点差のビハインドを第2戦で覆したチームは存在しない。最も劇的な大逆転といえば、2003-04シーズンのACミラン対デポルティボ・ラ・コルーニャ戦だ。ミランのホームでの第1戦が4-1に終わった時、勝負の行方は決したかに思われたが、デポルティボが本拠地リアソルでの第2戦で4-0と勝利したのである。