乾貴士「情けない」。
日本人リーガ出場記録更新もバルサに完敗

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 イプルアで行なわれたリーガ19節エイバル対バルセロナの試合は、メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールとバルセロナの誇る南米3トップらの得点で、0対4とアウェーチームが完勝した。日本人MF乾貴士はこの試合に先発。大久保嘉人がマジョルカ時代に記録したリーグ戦39試合を上回る40試合出場を果たしたが、試合後のミックスゾーンでは、記録更新を喜ぶのではなく、チームの敗戦を悔やんだ。

バルセロナ戦に先発、メッシと相対する乾貴士バルセロナ戦に先発、メッシと相対する乾貴士 小雨が落ちる中で始まったバルセロナとの対戦。エイバルの選手は背中の名前が日本語で記されたユニホームで入場し、まるで乾の日本人最多出場を祝うかのようだった。だが、一番の祝福となるチームの勝利を手にすることはできなかった。

 90分を終わってみれば大差のついた試合だが、前半32分にデニス・スアレスにエリア外から決められるまでは、エイバルらしい前線からのプレスでバルセロナと拮抗した戦いをしていた。しかし、リードされてからは勢いに乗ったバルセロナの前に選手個々のミスを突かれて失点を繰り返してしまった。

 以前のような圧倒的な強さはないものの、"腐っても鯛"の言葉通りバルセロナは強かった。

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