エイバル乾貴士、敵将シメオネも
たまげた「漫画のような3人抜き」 (3ページ目)
ミックスゾーンに現れた乾はいつものように反省の弁を口にした。チームの勝利につながるプレー、結果につながるプレーをこの日、見せることができなかったと乾は自分を戒めたが、日本人選手にとって鬼門であったリーガでしっかりとしたパフォーマンスが見せられる選手へと成長していることを、サポーターだけでなく、敵将も認めている。
そんな中、少々手厳しいのがエイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督だ。試合後の記者会見で乾について「指示を忠実に実行する選手であり、すばらしいタレントに溢れ、まるで漫画のようなプレーをするが、ファイトするプレーが足りず、今日もその部分で苦労していた」と、手厳しい評価を下した。
だが、それで終わりではなかった。
「試合を重ねるにつれ自己主張をするようになっているし、チームメートは彼とプレーをすることを本当に楽しみにしている」
まじめなだけの選手からひと皮むけようとしていると評価。厳しい指摘は、エイバルにとって大事な選手だからこその愛情の裏返しと言ってもいいものだ。
乾は語る。
「ピッチの中でスタンドから期待されているというのを感じるというよりは、期待してほしい。それに応えるプレーがしたいし、プロとして応えないといけないと思っている」
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