「ラクテンって何?」。地元バルセロナの新スポンサーへの反応は? (3ページ目)
ただしこれはバルセロナがユニセフに年間150万ユーロ(約2億円)を寄付するという契約だった。コマーシャルが目的ではないことを大義名分に、バルセロナはソシオの胸スポンサーに対する反感を落ち着かせることに成功した。
その後クラブは、2011~12シーズンにカタール財団(スポンサー料は年間3000万ユーロ)、そして2014~15シーズンからはカタール航空(同3500万ユーロ)と、他のクラブ同様に商業的なスポンサー契約へと移行していった。
前述のトニ・フリエロス記者は語る。
「確かに胸スポンサーをつけなかったことは誇りだったが、ラポルタ会長時代にユニセフをつけてからは、そういう考えに目をつぶる人は増えている。強いチームであるために大金が必要なのが今のサッカー界の流れだ。バルセロナは下部組織の力を大事にはしている。だが、それでも欧州で1番を狙うとしたら、他チームから選手を補強することもやむを得ない」
サッカー界を取り巻く時代の流れから言えばやむを得ないことであり、今回の日本企業との合意に関して反対意見を持つ人はほとんどいないはずと分析してくれた。
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